備中大納言小豆の羊羹 おちあい羊羹
素材へのこだわり
混ぜもののない、
“ほんもの”の味わいを
「おちあい羊羹」の原材料は、わずかに三つ。「小豆」、「砂糖」、そして「寒天」。保存料や着色料など添加物は一切使用せず、たったこれだけでできているシンプルな和菓子です。それだけにごまかしや小細工がきかず、素朴な中にも飽きの来ない味わいがあります。
中でも主原料の「小豆」は、全国でも小豆の“三大名品”の一つに数えられる、岡山県産の備中大納言小豆を100%使用しています。その優れた風味を100%引き出すために、二つめの素材である「砂糖」は、グラニュー糖を使用。一般的によく使われる白白糖よりも甘くなりすぎず、さっぱりとした甘さで備中大納言小豆の風味をより引き立ててくれます。
そして、三つめの素材の「寒天」で風味を閉じ込めて口当たりよく仕上げています。
小豆とともに生きる、
職人の“目”と“手”で
岡山県の中部に位置する備中地方は中四国一の小豆(あずき)の産地で、兵庫県中部の丹波地方、北海道とともに“三大産地”として名を馳せています。
“大納言”は、通常より大粒な系統の品種で、なかでも岡山県で生産される「備中大納言」はその品質と風味のよさから、丹波大納言と双璧をなす小豆のブランド。全国に出荷され、高級和菓子などに使用されています。
「おちあい羊羹」のある旧落合町栗原地区もそんな“小豆の里”。昔から、各家庭で作る餡を使った素朴な小豆菓子は身近なおやつでした。そんな下地もあり江戸時代に「舟形ようかん」が名物となり、以降、この山あいの静かな町で“郷土の銘菓”として親しまれてきました。
「おちあい羊羹」は、この地で小豆をはじめとする豆類や雑穀などの商いを生業としてきた初代社長・福本一三が、終戦直後、近隣の住民に“甘いものを食べて、元気を出してもらいたい”と始めたようかん作りが原点。その背中を見て育った長男の里志が後を継ぎ、小豆を知り尽くした目利きの目で、近隣の農家から買い付ける備中大納言小豆のうち、ようかん作りに最適な小豆を厳選しています。