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備中大納言小豆の羊羹 おちあい羊羹

おちあい羊羹の里、
落合

醍醐桜のふるさと落合の里から

おちあい羊羹が作られているのは、岡山県真庭市の栗原地区。清流と澄んだ空気に育まれた、のどかな山里です。
この地は、樹齢700年とも1,000年ともいわれる一本桜「醍醐桜」の里として知られています。

春先の醍醐桜
春先の醍醐桜

地元では昔から、「後醍醐天皇が隠岐へ流される途上ここへ立ち寄られ、この桜を見て賞賛された」という伝説が残っており、「醍醐桜」という名の由来となっています。岡山県の天然記念物に指定され、「日本名木百選」にも選ばれたこの見事な桜を見に、毎年の開花期には遠方からもたくさんの人が訪れます。
かつて多くの人や積荷を載せた高瀬舟が行き交った備中川の堤にも桜並木が植えられ、川面には花びらが舞います。「おちあい羊羹」の舟形ようかん“花いかだ”には、そんなふるさとの情景も込められています。

備中川を望む
備中川を望む

作州銘菓 舟形ようかんの歴史

岡山県真庭市の栗原地区は、平成の大合併以前は「落合町」といい、文字どおり旭川・備中川・河内川の“落ち合う”場所でした。その地の利から、室町時代には早くも舟運が開かれました。そのピークは江戸時代から明治時代にかけてで、内陸地方と岡山を結ぶ高瀬舟(河川などを航行する小型船)の発着地としてたいそう栄えていました。
上流からは吉備高原の良質な小豆が、下流からは当時特産だった讃岐の砂糖が集まる集積地でもあったことから、この頃からそれらを結びつけて「ようかん」の製造が始まり、行き交う高瀬舟をかたどったようかんや田舎ようかんが名物「落合羊羹」となっていったと考えられています。

舟形ようかん「花いかだ」
舟形ようかん「花いかだ」

また、当時この辺りの川では材木や竹の“筏流し”も行われていました。おちあい羊羹の舟形ようかん「花いかだ」という商品名は、桜の花吹雪の中を悠々と下ってゆくそんな筏をイメージしたものです。
昭和に入っても町内の河川には高瀬舟が行き交う風景が見られましたが、モータリゼーションの波により、いつしか姿を消しました。けれども、舟形ようかん「花いかだ」は変わらぬ地元岡山県産小豆を使った手づくりにこだわり、素朴な味わいを守り続けています。

花いかだの商品一覧